OpenPNE 3.0がリリース

 mixi互換といわれていたSNSエンジンのOpenPNEの新版3.0がリリースされた。OpenSocialOpenIDにも対応するなど、単なるmixiクローン的な路線から独自路線へと変わってきたようだ。

OpenSocialやOpenID対応の「OpenPNE 3.0」リリース(@IT)
オープンソースSNSの最新版「OpenPNE3.0」公開(ZDNet Japan)

 mixiが世間的な不特定多数のコミュニティに参加できることが売りで登場してきたが、そろそろ頭打ちになりつつある。簡単に言えば「飽きられて」きたと言えるが、コミュニティの対象が不特定多数の人間であれば、ある程度予想されたことではある。先日、招待制をやめて自由登録制に移行することが発表されたが、問題は登録者数だけのことではなくなりつつある。


 一方、OpenPNEは社内ネットワークなど内部向けのSNSを意図しており、初めから対象となるメンバーははっきりしており、メール以外のコミュニケーションツールを提供するという位置づけである。自分もmixi自体よりもオープンソースであるOpenPNEに注目していた。最初に関係したのは、自分のプロバイダであるSo-netSNSOpenPNEで作られていたことからである。自分も試験的にそこにSNSページを持ったのだが、これは自分でも運用できそうだという感触を得た。もっともSo-net SNSはしばらくアクセスしていないと強制的に削除されてしまうというもので、自分のページもいつしか消滅させられていた。


 実際自分の管理するサーバーにもOpenPNEを導入してみたのだが、いわゆる典型的なLAMP(Linux+Apache+MySQL+PHP)で構成できて、なかなか動作もよいと感じられる。内部で気楽に運用できるものなら十分のものである。OpenSocial対応になったことで、より自由なカスタマイズができることになるだろう。自分的にはmixiよりも、内部ネットで使うOpenPNEの方が可能性が感じられる。かつてのグループウェアに代わるものの1つであるとも見える。Web2.0SNSだけではないが、それを含めたさまざまなサービスを組み合わせてミッションを遂行することになる。いずれにしても、確実に1つの手段を持っていると思えたツールがOpenPNEであった。他ではブログのWordPressWikiMediaWikiなどが自分にとっては有用なツールになっている。


 メールはコミュニケーションの手段としては、内部ネットでさえも、すでに限界のある古いサービスになっている。ただ、それに代わる確実な手段はあまりはっきりしていない。携帯などからになると、相変わらずメールしか手段がなかったりもする。それがOpenPNEあたりが携帯も含めたコミュニケーションのプラットフォーム的役割を果たせるようになるかもしれない。mixiはやめても、こちらはまだ伸びしろのあるサービスといえるかもしれない。