So-net SNSがmixiのOpenIDに対応

So-net SNSがmixiのOpenIDに対応するようになり、マイミクだけが参加できるSNSも作成できるようになるという。これは何を意味することになるのであろうか。

マイミク専用SNS作成も So-net SNSがmixiのOpenIDに対応(ITmedia)

　Son-net SNSは、mixi互換といわれるオープンソースのOpenPNEによって作られているSNSである。そこにmixiに登録しているユーザであれば、mixi OpenIDでSon-net SNSにログインできる。SNS作成機能としてマイミクだけを招待できるような項目が設定されている。このことにより、mixiの中で特に招待したい人ばかりで別にコミュニティを作成することができるのだという。

　mixi分室みたいなものを作るともいえるし、増えすぎたmixiのメンバーから少数精鋭のメンバーだけでmixiから脱出することを促しているともいえる。使い勝手はmixiと変わりませんよという主張だろう。OpenID化は、Webサービスの自由化ともいえるわけで、同じIDのままで同様のサービスの他サイトに移籍することが可能になるというわけだ。

　mixiの会員を流出させる効果があるかどうかはともかく、今後こうしたボーダーレスのWebサービスが増えてくることになるかもしれない。あとはコンテンツやファイルをいかにスムースに移動させることができるようになるかどうかである。ファイルならば、ネット上のストレージサービスを利用して、とりあえずファイルはストレージにバックアップしておき、次に移転先のWebサービスに取り込むという手順になるだろうか。またブログを一括保存しておき、他サイトのブログへ移行するとき、ブログを変換し、過去の日付に渡って再現できるようになるだろうか。そういえばGoogleにそのようなプロジェクトがあったはずである。これもOpenIDを意識して始めたものかもしれない。

　それからmixiが招待制をやめて自由登録制に移行することから、より限定されたメンバーだけでコミュニティを形成したい場合も生じた場合に、対応できるということになるだろう。「選ばれし者」だけが利用できるという別サイトを作ることで、少し参加者の自尊心をくすぐる効果を狙うという発想なのかもしれない。