楽天会員が5000万人突破

 ちょっとびっくりしたのが、楽天の会員数が5000万人を越えたということである。日本の人口が1億3000万人くらいだから、2人に1人弱は楽天会員だということになる。全人口がネットユーザでもないから、ネット人口の中ではさらに率が高いことになる。

楽天会員、5000万人突破(ITmedia)
楽天市場「巣ごもり消費」で好調 「景気が悪い感じがしない」と三木谷社長(2.16)

 楽天はインターネット初期の頃、米国のAmazonとかe-Bayに対して、国内でのショッピングモール(電子商店街)の数少ない成功例である、として、自分もインターネットの説明をするときに採り上げていたことがある。ただ個人的には、いくつかの理由からそれほど好みではなかった。


 楽天のサービスを利用するようになった直接のきっかけは、楽天からのショッピングではなかった。実は当時はInfoseekのサービスでWebのスペースを利用していた。ところがある日突然のように、Infoseekが楽天に買収された。そのうちなんだかゴタゴタして(忘れて)いるうちに、Infoseek会員はその上の楽天会員に自動的に組み入れられていた。


 それとは別に、しばしば出張でビジネスホテルを予約する必要があったとき、いつも利用するホテルに電話をすると、うまく部屋が空いていたり満室だったりと、なかなか面倒くさい思いをすることが多かった。そのうち直接ネット予約ができるホテルへと鞍替えするようになった。その後は、こちらの条件として部屋でインターネット接続できることも必須条件になった。ところがホテル独自のネット予約システムが不調な時期が続いたこともあって、別のホテルを探すつもりで楽天の会員であったことを思い出した。それを利用して予約をしたら、ホテルの独自予約システムよりははるかに楽だった。その後はホテル予約は、好きではなかったがもっぱら楽天トラベルを使うようになってしまったのである。

 ただ楽天はメールをキラーコンテンツ(死語か?)だと考えているのか、関連するメールが山のように送られてくるのには閉口させられる。スパムか楽天のメールかという感じである。


 そして次は書籍の購入である。昔は紀伊国屋とか大手書店のサイトから買ったこともあったが、当時は注文してもその場では在庫がわからず、数日してからメールで「品切れです」などという返事がきたりした。わざわざ注文したステップが、すべて徒労に終わり、このシステムは使えないと思い、それっきりになった。


 その後、しばしば使ったのがbk1である。711netはセブンイレブンで受け取りができるが、書籍が買えない。Amazonはいいのだが、宅配かLAWSON受け取りである。実は自分の家の近くのLAWSONが撤退してしまい、深夜などにコンビニ受け取りができなくなった。bk1はJRを使っていれば構内のコンビニNEWDAYSで受け取りができたが、最近になってこの受け取りも廃止されたようだ。もう宅配しか無理かと思って、気が付いたのが楽天ブックスだった。ミニストップ他で受け取りができる。というわけで、地元で好きな時間に受け取りができることで、ネットで本を買うときは、Amazonから直接の他に、Amazonで書評等を確認して楽天ブックスで注文するようにもなった。楽天トラベルで貯めたポイントを楽天ブックスで使ったりもできる。


 というわけで、あまり好きでなかったはずなのに、いろいろな事情が重なって、楽天トラベル、楽天ブックス、そして盆や正月の贈り物の発注などに楽天市場も利用するようになり、いつのまにか楽天プラチナ会員にされてしまっているようである。


 楽天といえば、プロ野球球団の獲得をめぐって楽天ライブドアが競ったのも、今は昔の話に思える。1年目の頃は年間100敗もするのではないかと揶揄もされたが、野村監督になりマー君が入団し、いつのまにか期待されるようになった。楽天のサービスの伸びを象徴しているのかもしれない。