Firefox 3.0.7とVista SP2 RCがリリース

 Windowsの安定性に関連した2件のアップデート情報。1つはFirefoxが3.07にマイナーバージョンアップがリリースされたこと。もう1つはVista SP2(Service Pack 2)のRC(Release Candidate)である。

Firefox 3.0.7がリリース―セキュリティと安定性を向上(ITmedia)
Windows Vista SP2 RCが一般向けにリリース(ITmedia)

 Firefox 3もダウンロードのお祭り騒ぎも過去のことの感があり、ごく日常的なツールになっている。もっともVer.2とインターフェースの変更がそれほどなかった(はず)ことから、バージョンアップしたことさえ忘れている。ただ、いつもタブを多く開いていく傾向にあるので使用メモリが増えていき、そのためかしばしばブラウザがクラッシュしたりすることがあるのが困りものである。自分の環境(Vista)だけかと思ってネット上を調べてみると、やはり同様のクラッシュが見られるようで評判がよくない。それほどプラグインを目いっぱい組み込んだりしてカスタマイズしているわけではないので、やはりマルチでタブを開くことに関係していそうである。


 3.07ではそれが原因のものへのものがどうかは定かではないが、クラッシュなどの深刻な脆弱性に対処したとのことである。さっそくアップデートを完了したが、クラッシュはともかく、これまでなんとなく動作が重かったと感じていたものが、スムーズに動くなったような気がしている。ただ、またタブや複数ウィンドウを多く開いた後にどうなるかはわからない。一応、自分にとっては主要ブラウザであるので、目だったパフォーマンスの改善がなされていてほしい。


 Firefox3へのバージョンアップを忘れさせたのが、Google Chrome登場の衝撃だった。シンプルだがパフォーマンスが良いので、現在はFirefoxChromeの併用が普通になった。それにともなって、IE7はますます使う機会が少なくなった。同じようにタブブラウザになっているとはいえ、偏見もあるせいか、何かしっくりこない。IEでないとよく見られないページ以外は、積極的にIEを使おうという気にならなくなった。


 さてそれに関係しているかどうか、Vista SP2の正式リリースも大詰めのようである。RCの段階でインストールしようとは思わないが、SP2になれば何が改善されるかは関心がある。実はSP1は昨年夏ごろだったと思うが、すぐにはインストールせずに数ヶ月たった後に行った。インストールに時間がかかりそうだったことと、あまりいい予感がしていなかったからである。そして意を決してインストールしてみたら、やはりというか、まず音が出なくなった。音源のドライバーを最新にしなければダメらしく、わざわざPCのメーカーサイトにダウンロードしにいかなかればならなかった。また、これも自分のマシンだけかもしれないが、Windows全般のパフォーマンスが悪くなったように感じられる。決してVistaにとっては、最適なCPUとメモリが搭載されているわけではない。だからSP1を入れれば、少しはパフォーマンスが良くなって軽くなるのかと思いきや、むしろ逆のようである。今のところ、目だったSP1のメリットはわからないVistaの欠陥の証拠隠滅に付き合わされただけかもしれない。


 そしてこれがSP2になれば、さらにどうなるのかという消極的な関心である。確かにXPのときもSP2以降の方がましにはなったような気もするが、現状ではSP2が出回る頃にはすでにWindows 7が登場ということになってしまいそうである。そうなるとSP2どころか、ますますVistaの証拠隠滅が進むことになりそうである。