Google Chrome 最新ベータ版リリース
Google Chromeの最新ベータ版がリリースされた。昨年12月のstableバージョン1.0とは別で実質的な2.0である。まだインストールはしていないのだが、いくつかの新機能について追ってみよう。
グーグル、Chromeブラウザの最新ベータ版をリリース(CNET Japan) Google、ブラウザChromeの「高速」β版をリリース(ITmedia) Google offers better-tested Chrome version(cnet news)
初めから高速が売りのChromeが、JavaScriptの高速化と全体の速度の向上が図られているようである。GoogleはAjaxの先駆けであるから、Google AppsをはじめWebアプリのほとんどはJavaScriptの実行を必要として、その高速化にこだわるのは理解できる。FirefoxやIEが一般ブラウザとしての機能を追及するのに対して、ChromeはGoogleのWebアプリに対して最もよいパフォーマンスを発揮するべきであろう。
細かい追加機能としては、グラフィックやテキストの拡大機能、フォームの自動補完入力、自動スクロールがるという。また、タブを開いてページをドラッグして見開きに並べる機能が加わったという。
タブをドラッグして見開きに並べる機能
Firefoxの登場以来、タブブラウザは普通の機能になったが、最近ではリンクを開くときに右クリックで「新しいタブで開く」ことが多い。そうなると、いつのまにかタブばかり沢山並ぶことになって、今度はタブをクリックして内容を確かめながら順番を並べ替えたり、不要になったタブを閉じたりすることになった。タブがなかった以前は、タスクバーに多重起動したブラウザのボタンが沢山並んでいたから、それに比べれば、複数開いたブラウザ画面の切り替えは容易になったものだ。
ただ、実際に複数の画面を並べて見たいこともしばしばある。たとえばリアルタイムの動画を見ながら更新されるテキストを見るような場合である。これまでは複数ブラウザを起動して画面サイズを縮小して2つ3つの画面を並べていたものである。見開きタブが可能であればそんなことをしなくてもよくなるわけだ。
わりと特定のWebサービスサイトへのアクセスに高いパフォーマンスを発揮するというブラウザがいくつかあって、競争をするというのは、Webの発展にとっても良いことのように思える。やはりこれまでIE6のブラウザ市場の独占状況が長すぎたといえるのだろう。