Google Docsにドロー機能
Google DocsはMicrosoft Officeに比べれば、Webアプリのこともあって機能的にもシンプルだが、それでも徐々に機能が加わってきている。今度はDocsにドロー機能が付け加わった。
グーグル、「Google Docs」にドロー機能を追加(CNET Japan) Drawing on your creativity in Docs(Google Docs Blog)
単なるテキストばかりでなく図形描画ができることは望ましいが、それによってWebが遅くなってしまっては一長一短あるところである。記事によれば、それでもかなり描画は速そうである。実際にDocsを使う場面が、Wordと比較してどのような状況でありうるかがもんだいとなるだろう。
たとえば、すでにWordなりで作成されている、あるいは作成途中の文書をDocsに読み込み、画像や流れ図、組織図といったものを他のソフトであらかじめ作成したものを単なる画像として入れるか、Docsの中で作るかである。やや精緻な図を入れたい場合は、やはり他のソフトを使うだろう。これはWordでもDrawはあまり使えない。Visioなどの出番になる。であるから、比較的簡単な図を作る場合(こういう図を作るのが好きな人たちはポンチ絵という)には、Webの中だけで手軽にできるということなのだろう。
ただ、すべてのソフトウェアがSaaS化していくことを想定すると、いずれ精緻な図形もWeb上で作成可能になっていくのだろう。AdobeがPhotoshopのWebサービスを進めていることなどがそれに相当する。Webによる描画機能というのは、まだこれからが期待されるところである。
Gmailを含むGoogle Appsには頻繁に機能が付け加わっている。SaaS型のWebアプリだから、パッケージソフトウェアと異なり、クライアントごとアップデートする必要はないから、年中アップデートしているようなものである。半永久的にベータ版のままといわれる所以である。ソフトウェアのバージョンというものの位置づけも考え直した方がよいのかもしれない。