Flash動画がテレビで視聴可能に

 Flashの最新版では、Webの動画をテレビ画面でも視聴可能になるという。インターネット接続されたテレビが、ますますPCに近づくというわけだろうか。

アドビ、Flashの最新版を発表-ウェブ上の動画コンテンツがテレビで..(CNET Japan)

 お茶の間で動画を見るだけなら、PCの狭い画面よりは大きなテレビ画面で見た方がよい。けれども、見たいテレビ番組があるときにいつもお茶の間に居られるわけでもないから、最近はテレビ番組をPCで見たり、ワンセグで見たりという機会が増えて、世の中はむしろテレビ離れしている傾向にある。


 逆にPC上および最近ではスマートフォンでも視聴ができるようになっているFlash動画を、今度はテレビにまで広げるという。PC上の60%の動画がFlashだそうだから、テレビでFlash動画を視聴する人も増えれば、ますますそのシェアが増すというわけである。テレビをPCと接続して、単にPC上の画面をテレビの画面に表示するのではない。むしろ非PC型のインターネット接続の大きな分野になる。なぜならすべての家庭でデジタルテレビに移行することが増えているからである。またテレビ側から見れば、これはチャンネルが増すことに相当するだろう。地デジ、BS、CSに加え、インターネット接続そのものがインタラクティブな動画を見ることができるチャンネルのように捉えられるということである。


 問題は画質である。同じFlashコンテンツをテレビでも見られるのはよいが、画面が大きくなるほど画質の荒さが目立つことになるだろう。PC上では、画質そのものよりも手軽にいつでも動画を見られるということに意義があった。お茶の間でテレビの上ではどうなるかということである。また、初めから高画質を売りにしているSilverlightの動向も気になる。いずれにしても、これもIPTVへの動きの1つといえるのだろうか。