ネットブックとWindows 7の相性

 すでに何度か書いてきたことだが、Windows 7ネットブックに対しての相性はどうなるのか、という問題である。個人的には特にWindowsネットブックで使えなくても構わないのだが、ネットブックを各所に提案する立場としては、本当に使えるレベルなのかは感覚的に知っておきたい。企業向けには発売が始まったが、一般向けの発売(10/11)までにStarterエディション以外でも使えるをは知っておきたいものだ。

ネットブックとWindows 7の相性はいかに?(COMPUTERWORLD.jp)

 実はやっと、ネットブックを個人的に買った。上記の実験の意味もある。AcerAtom CPU、メモリ1GB、HD 160GBのモデルである。店頭展示処分品で29,800円だった。それ1台だけだったので他に選択の余地なしであった。今のネットブックの市場で普通か安いかはわからないが、同じ値段だとSSDモデルが主だろう。これ以上、価格が下がるのを待つというのも、あまり現実性がない気がしたので、半ば衝動買いをしたのである。そういえば6,7年前にシャープの薄型ノートPCの展示処分品も買った。同じWindows XPだったが10万円した。メモリ256MB、HD 15GBくらいだったと思うので、今では買ったこと自体が信じられない。29,800円だったら携帯よりも安いので、1,2年の実験用の使い捨てと割り切ることができる。


 それはともかく、10月以降年末商戦に向けて、Windows 7 Starterがプリインストールされたネットブックのモデルが続々と出てくることになるのだろうか。それともそれより上位のエディションを入れたモデルも出るか。いずれにしてもそれによって価格が若干上がることだろう。しかし価格よりもパフォーマンスがもっと問題である。Vistaでは、デスクトップだろうがノートPCだろうが、大幅なハードウェアのグレードアップと大量のリソースを要求した。XPからVistaに移行することは、マシンもすべて入れ替えることを強制したので、それがVistaの不評の理由の1つでもあった。少なくともメモリ1GBでは、Vistaはまともに動作しなかった。


 Windows 7ではVistaからのアップグレードはともかく、XPのハードウェア環境のままでWindows 7は動作するのかということである。ことにXPしか動かなかったネットブックで、そのままでWindows 7がパフォーマンス的にそこそこ動くかどうか、さらにStarterだけでないエディションで動作するかどうかである。Vistaに比べればWindows 7は軽くなったようだ、という話は聞くが、実際に体感してみないとわからないだろう。Microsoft大本営発表だけを信じるわけにもいかない。


 もともとネットブックWindowsを使うということそのものに、批判的ではあるのだが、そうはいっても周囲の需要的にやっぱりWindowsでなければ使えないという場面も多いので、どちらにしろWindowsは必要になる。Linux(Ubuntu)は少なくてもUSBメモリから即座に起動させることができるので心強い。XP初期の頃のノートPCではBIOSUSBメモリブートに対応していなかったので、ブートCDを使うとか、ちょっとしたことで面倒なこともあった。Windowsがそこそこネットブックで動作するならば、やはりネットブックがネット時代の今後のPCの主流になっていくことになると思う。今のところ少なくとも、携帯よりはモバイル的には多くの場面で役に立つと思える。