鳩山新内閣が発足

 民主党衆議院選挙で大勝してから、やっと鳩山新内閣が発足した。深夜遅くまで新閣僚の就任会見が行われている。これまでの自民党の政治と何が変わってくるのか、まだ期待と不安が渦巻いているというところだろう。

鳩山内閣が発足、「脱官僚」政治に決意(YOMIURI ONLINE)

 官僚主導だったといわれる政治形態を政治主導に転換するというのが、新政権の大きな方向のようである。政治評論は各種マスコミはじめここぞとばかり腐るほどあるだろうから特に書かないが、今回の政権交代は果たして起こるべくして起こったことなのか、まだ時間が経たないと、はっきりはしないだろう。


 直近の問題としては経済の問題はじめいろいろとあろうが、新政権の時間がたつにつれて、政権交代に至った遠因である小泉構造改革とはいったい何だったのかということが次第に明らかになるのではないかと思っている。自分も当時から疑問に思っていたが、郵政民営化だけ優先すればなぜ改革になるのか理解できなかった。


 既存の政治スタイルを変革してほしいことと、鳩山総理、菅副総理はじめ理科系出身者が多いことにやや期待している。従来の形式的な無駄を省き、合理的なしくみにしてほしい。各種の政策がバラ撒きだという事前の批判もあるが、実は鳩山総理の専門分野であるOR的には合理的な政策であったということであってほしい。日本の経済は現在疲弊しているが、将来的には菅副総理が述べていたように、現政権下で時代に即した分野での、日本で多くのイノベーションが生まれるようなムードになってほしいものである。それと政権交代をきっかけに、アラ探しや批判ばかりするマスコミ(これも長年の政治家との馴れ合いのせいもあるしれない)のあり方も変わってほしいものである。