Opera 10.10が公開1週間で1200万ダウンロード

 個人的には、もうブラウザとしては忘れかけていたOperaが先月10.10が公開されたが、1週間に1200万回もダウンロードされたという。明らかにそれだけブラウザをWebサーバーにしてしまうという「Opera Unite」に対する関心の高さのためなのだろうが、これほどだとは思ってもいなかった。1200万もダウンロードと聞き、やや遅ればせながら自分もOpera10.10をVistaにインストールして試してみた。

「Opera 10.10」、公開1週間で1200万ダウンロード(ITmedia)
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 世の中のクラウド化に逆行しているとの見方もあるが、Operaに登録するだけで、ブラウザだけでお手軽にファイル共有やWeb公開ができたりする。即興で利用してみた感じでは、正式なサイトというより、リアルタイムで即座にファイルを特定の相手と交換するような場合に便利であるということであろう。個人的なP2Pの手段として使えそうである。だからクラウドが必要な話とは状況が異なりそうである。クラウド=Public、Opera Unite=Privateの違いくらいありそうである。感覚的にはOrbのサービスのような感触を受けた。


 問題はセキュリティ面であるが、フォルダごと容易に共有できたり一般公開できてしまうオプションがあるので、人為的ミスにより個人情報が流出する心配がないとはいえない。プライベートで使用するとして、ページをパスワード保護で使うことの方がよさそうである。ただパスワードといってもSSLではないので気休め程度ではある。新たなファイルを共有する度にパスワードを変更しながらの方がよいかもしれない。



パスワード保護してOpera Uniteにアクセス(Chromeから)


 いずれにしても、Operaのアドレスが付くし、公的なWebページを公開するためのものではないといっていいだろう。ただプライベートで、今すぐ自分のファイルやWeページを見てくれというようなケースでは、公のWebサーバーを必要としないわけだから、小回りがきくといえるだろう。twitterなどと組み合わせれば、リアルタイムなやりとりでは重宝される手段になるかもしれない。


 しかしOperaのブラウザを使ってみたのは、もう何年ぶりかだった。もっとも内容はガラリと変わっていて、昔のOperaのイメージを思い出せないくらいである。