Adobe ReaderとAcrobatの更新版がリリース

 ガンブラー感染の原因の1つとされているAdobe ReaderAcrobat脆弱性を修正したバージョンが公開されている。ゼロディ攻撃も仕掛けられているから、どのバージョン以降が安全ということもないが、とにかく一刻も早く最新版に更新しておくに如くは無しである。

Adobe ReaderとAcrobatの更新版がリリース、早期適用を(ITmedia)

 ガンブラーの感染のしくみは複雑なようで、亜種によってまた手口は微妙に異なっているのかもしれない。しかし早くからPDF文書に関連した「Acrobat JavaScript」機能がターゲットになっていることで、Adobe ReaderAcrobat JavaScript機能をオフにしておくことがよいということだった。Adobe ReaderFlash Playerはブラウザから自動的に読み込み、再生されることがほとんどなので、あまり直接的に設定を変えることがなかった。「Adobe Javascript」といっても、ユーザのほとんどの人は知らない。そしてこの機能がデフォルトで「有効」になっていることが、いっそうユーザを混乱させている気もする。これまでAcrobat Reader バージョン8系の入っていたPCで、バージョン9系にアップグレードしたら、旧バージョンが削除されたらオフにしていた設定がオンに戻ってしまっていた。最新版ではオンにしていても脆弱性は解消されたかもしれないが、何か気持ち悪い。


 一応今後の覚えのために設定を残しておく。Adobe Readerを単体で起動して [編集]→[環境設定] で「Acrobat JavaScriptを使用」のチェックをはずしておく。


Acrobat JavaScriptを使用をオフにする