Googleは検索シェアをさらに拡大

 毎月報告される検索市場のシェアの調査によると、昨年12月ではGoogleのシェアがさらに拡大し67%に達しているという。公開時にはある程度話題になったMicrosoft BingもGoogleを脅かす存在にはなりえないようだ。

グーグル、12月米国検索市場でシェア拡大--ニールセン調査(CNET Japan)
Nielsen Reports December U.S. Search Rankings(Nielsen Wire)

 ニールセンにレポートで見られるものから、検索エンジンのシェアの変動をピックアップしてみると、以下のような数字になっている。

検索エンジン 12月  11月 9月 4月
Google 67.3 65.4 59.7 64.0
Yahoo! 14.4 15.3 18.1 16.3
Bing 9.9 10.7 11.8 9.9


 昨夏前ごろに正式公開されたBingは一時期シェアを伸ばしていたが、ここにきてシェアは頭打ちから微減に転じたようだ。Yahoo!の長期低落傾向は変わらない。一時期Googleが60%を割り、Bingが10%を超えたこともあったが、再びGoogleが盛り返す結果となっている。は結局はBingのシェアはご祝儀相場だたということだろうか。


 Bing登場の当初は比較的検索が速いことと、Googleよりも目新しさがあることを期待してアクセスする人も多かったと思われる。それなりの評価は得られたが、結局のところ検索結果はGoogleとそれほど変わらないので、時間がたつにつれて使い慣れたGoogleに、また戻ったというところだろうか。GoogleとBingの両方を使うことはあっても、Googleを完全に捨ててBingに移行するというケースは少ないだろう。Yahoo!に関しては、自分自身もトップページを見る機会がめっきりと少なくなった。多くの場合、検索からどこかのYahoo!のページに飛ばされるというケースがほとんどである。


 しかし検索市場は1位と2位のGoogleYahoo!だけで全体市場の80%を占めるという典型的な「80:20の法則」が成り立っている。3位のBingが半ば強引にYahoo!を飲み込む形になれば90:10になってしまうほどである。だが、Yahoo!が実質的にBingになったとしても、Googleとのシェアの差を縮めるのはきわめて難しそうだ。