“遼雄”並び立つ

 ほとんど連日のようにスポーツニュースを賑わしているスーパー18歳の2人が、石川遼菊池雄星である。選手としての活躍ばかりでなく、とても高校生とは思えない受け答えをする石川遼と、それに匹敵するほどの比較をされる菊池雄星が初の対面をしたという。

“遼雄”並び立とうよ…18歳同級生初対面で刺激し合った(スポーツ報知)
遼、菊池に一目ぼれ…Tシャツ贈呈(スポーツナビ)

 片や、プロ入り2年目で日本のプロゴルフの賞金王としてトップに立ってしまった18歳と、片や150キロ超の左腕投手としてメジャーリーグからも注目され、原監督をして「日本球界の宝」と言われた18歳である。2人ともすでにグローバルレベルで注目されているところに凄さがある。菊池の方はまだしも、あまりにレベルが高くて、同じ競技の中で同じレベルの同級生がいないという「孤高」を早くも味わっているようにも見える。競技は違っても「一流は一流を理解する」ものなのだろう。多くの偉大な先輩とは別に、同期で高いレベルで尊敬しあえる関係は貴重だろう。自分の甥も今日からセンター試験を受けている全く同じ18歳だが、やはりこの2人と同じ歳だとは思えない。


 そしてこの2人は、日本のスポーツを高いレベルで牽引していく貴重な存在となりうるだけに、これだけ注目が集まりもするのだろう。なんとなく不況で暗いご時勢の中、数少ない希望と微笑ましさを与える話題であった。