YouTubeがHTML5ビデオに対応

YouTube動画がFlash PlayerがなくてもHTML 5のタグだけで再生できるようになった。まだテスト段階のそうだが、対応しているブラウザは

だけで、意図的なのかどうかFirefoxは入っていない。

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YouTube HTML5 Video Player(YouTube)
グーグルが賭けるHTML 5の未来(@IT 2009.5.28)

 Flashビデオがプラグインの形でなくて、HTML5のvideoタグで普通に再生できることになる。動画がWebにとってますます普通の存在になることを意味している。そのためにはブラウザがHTML5にに対応したバージョンになっていなければならないから、ブラウザ同士の競争とHTML5の普及がこれをきっかけにして進むかもしれない。YouTubeが動画市場で圧倒的とはいえ、他の動画サイトもVimeoのようにこれにならってくることになるだろう。


 ただし現時点では、YouTubeの動画でもHTML5だけで視聴できるのは、広告やキャプションなどが付いていないという制限が付いているようで、今後YouTube動画の多くが広告に依存することになれば、このままではHTML5の方向性と矛盾することにならないだろうか。実際に自分が動画入りのページを作成する場合にも、なるべくタグやプラグインの環境で悩まされることがない方がいい。videoタグを使ったことはないが(従来はobjectタグ)、タグだけスッキリと書いて動画がサクッと動ければ一番よい。XHTMLから急遽方向転換した感のあるHTML5だが、動画を機にスンナリと移行へと向かえるのだろうか。