2ちゃんねるにサイバー攻撃?

 どうも本日(3/1)の午後から2ちゃんねるにアクセスできない状態が続いているという。確かに現時点(23:30時点)実際にアドレスを入れてもタイムアウトするだけである。サイバー攻撃を受けている可能性があるというから、過去にもあったように、DDoS攻撃を受けているのだろうか。

2chダウンは韓国からのサイバー攻撃?(ITmedia)
2ちゃんねるダウン 韓国からのサイバー攻撃か?(MSN産経)
2ちゃんねるアクセス不能 韓国から大規模サイバー攻撃?(J-CASTニュース)
2ch 鯖監視係。

 DDoS攻撃を受けている理由はどうあれ、中国におけるGoogleではあるまいし、ずいぶんと2ちゃんねるも国際的影響力?が増したものである。サイトが巨大化してトラフィックも増大し続け、ログの量も半端ではないから攻撃を受けなくてもシステムが危機的状況になったこともある。UNIX系の技術を持つボランティアが協力してログを圧縮することによって、その状況を切り抜けたと見聞きした。およそ「ネットの掲示板」といったとき、唯一生き残っているのは2ちゃんねるだけだといってもいってもよい。一般のサイトで掲示板を運用しているのもほとんど見かけなくなった。あったとしても、ただ古くさいだけのサイトだったりする。


 さて、2ちゃんねるに熱心にアクセスする人はともかく、仮に2ちゃんねるがなくなったとしても、実際のところ誰か困ることはあるのだろうか。よく書き込んでいそうな人でさえ「なくなっても誰も困らないだろう」などと言っているのを見たことがある。往々にして日本人は本音と建前を使い分ける。いつも建前ばかりだと息が詰まるので、たまにはどこかに本音を漏らしてガス抜きをしたがる。昔だったら、サラリーマンが赤ちょうちんで管を巻くくらいなものであった。ただ匿名だからといってストレートな罵倒だけだとかえって説得力がなくなるし、人生経験の浅さを曝すだけである。売り言葉に買い言葉だけだと、多くの参加者は逆に本音を言う気が失せてしまう。「荒らしは放置」という所以である。それでも荒らしが止まない場合には、アクセスしてくるプロバイダのアドレスごと書き込みができなくなる「アク禁」を食らって、多くの無関係なユーザまで巻き添えになる。こうなると全体統制みたいになってしまうが、書き込みができなくなったところで(別のサイト経由にすればいいだけだが)、別に困る人も少ないだろう。


 ところが2ちゃんねるに書き込まれると、世の中には大いに気になる人もいるのだろう。犯行予告とか特定個人の名誉毀損のような犯罪がらみの書き込みは別として、さまざまな批判などに対してである。ネット初期の頃は、企業のクレーマーだとか内部告発的なものであった。だんだんとマスコミが2ちゃんねるの書き込み内容を気にするようになった。というよりマスコミの人間自身もかなり書き込み参加者なのではないかというフシもある。昔は「便所の落書き」だと言ったニュースキャスターもいた。それはあまりにもマスコミの驕りだと思うが、2ちゃんねるの書き込みを気にしすぎるのもどうかと思う。


 そう思っていたら、今度は日本国内ばかりでなく、言葉も違うのに気にする国もあったということだろうか。その程度でDDoS攻撃(F5アタック?)というのも、あまりにも短絡的すぎる気もするのだが。