「はてなランド」が2週間で終了

 はてなのサービスは、相変わらず自分ははてなダイアリー以外のことはよくわかっていないのだが、今回「はてなランド」なるサービスがたった2週間で終了してしまったという。いったい何があったのだろうか。

「はてなランド」オープンから2週間で終了(ITmedia)
はてな、小中学生向けSNS「はてなランド」の終了を発表--わずか2週間で(CNET Japan)

 当然ながら一度もアクセスしたことはなかったが、どうやら小中学生向けのSNSサービスだったようだ。それもアバターを利用してコミュニケーションという、Second Lifeのような発想のものだったか。招待制としたのは、かつてのmixiのような方法で小中学生の友達が友達を呼ぶということを期待してのものだったようだ。


 ところがその招待が小中学生だけでなく、大人も呼び込んだということらしい。その事実によってあたかも「はてなランド」が「出会い系サイト」のように悪用される懸念が出てきたということらしい。利用者の親やPTAからの疑念もあったのかもしれない。なにしろフィルタリングが適用される年代のことである。携帯からアクセスする際に、フィルタリングするべき対象のサイトか、まず議論されてしまうだろう。そうした騒ぎや面倒が大きくなる前に撤退を決めたのかもしれない。


 技術的には全く問題はなくても、ひとたび社会に出ると問題視されるという典型かもしれない。はてなが小中学生のネットセキュリティを専門とするならともかく、現状のサービスでは対象の年代を広げる試みに過ぎなかったかもしれない。そこに初めから難題がふりかかったため、予定を変更せざるをえなくなったのだろう。それにしても2週間というのは、トラブルのようにしか思われない。


 世界的にはFacebookの勢いが増しているとはいえ、国内的にはSNSの運営は難しそうだ。リアルであれバーチャルであれ、人間関係をネットに投影することだから、人間関係のトラブルは、そのままSNSのトラブルになりうる。プライバシーがあるだけに、トラブルがあっても管理者がなかなか介入するわけにもいかない。子供ならなおさら自己責任にはできない。大人には有用であるはずのSNSも、子供らにはネット規制のターゲットにされかねないのである。