美少女ロボ「未夢」

 ロボットもここまで進んできたのか。以前にも動画を見たことはあったが、産総研で開発されている美少女ロボットが今度は「歌と踊り」を披露している。ロボットといえばどうしてもガシャンガシャンと鋼鉄製のぎこちない動きばかりが想像されてしまうのだが、最近のロボット技術の進歩はそのイメージを変革していきそうだ。

「すごい……」 美少女ロボ「未夢」のダンスに驚嘆(ITmedia)

 ロボットの名前HRP-4C「未夢(ミーム)」は、初音ミクを連想させる。実際、初音ミクのコスプレで登場して歌を歌ったこともあるようだ。開発者がオタクではないかと思えなくもないが、研究者はオタクみたいなものだから、それはよいとしよう。およそ戦闘ロボットなどの対極に位置するロボットのようにも見えるが、それは見かけだけのことなのだろう。


 「ロボットは受像器のようなもの」という言葉は印象深い。ロボットをいろいろな目的で動作させるのは、受像器にコンテンツを送ることに相当するのだという。コンテンツが確立されれば、ロボットはどのようにでも動作させることができるのだという。ダンスもできれば格闘技もできるようになるだろう。人間に近い動きをさせようとすれば、その動きを数値化したものをコンテンツとしてロボットに送り込まなければならない。今回はそれがダンスの微妙な動きだったわけである。昨年は感情を表現するというのもあった。


 さてダンスの方は、バックダンサー4人の動きが良いと思ったらさすがにこちらは人間だった。未夢の方はややスローな動きではあるものの、踊りが下手な人間よりは、細やかに良い動きができる。もう少しで、人間と見間違い易いくらいになりそうである。バックダンサーとの動きもよく合っていたが、こちらはダンサーの方が未夢に合わせていたのだろう。いずれアドリブで、周囲とシンクロさせる動きもできるようになるだろう。



Dancing Live of HRP-4C 未夢 ダンスライブ



日本人女性型ロボット「HRP-4C 未夢(ミーム)」が感情表現(2009)