ウイルス情報ページが改ざん被害
おいおい、大丈夫なのか?と言いたくなるような、セキュリティソフトベンダーのウイルス情報ページが改ざんの被害にあった。あのウイルスバスターのトレンドマイクロのページでのことである。
トレンドマイクロのウイルス情報ページが改ざん 閲覧者にウイルス感染のおそれ(ITmedia) 弊社ウイルス情報ページの改ざんについて(TREND Micro)
ウイルス定義ファイルを自動ダウンロードそのものにはあまり関係なかったようだが、直接トレンドマイクロのウイルス情報ページを見に行った人には改ざんされたURLのリンクから、ウイルスをダウンロードされるようになっていたらしい。トレンドマイクロの偽サイトにアクセスしてしまったというのならともかく、正真正銘のサイトに行ってウイルス被害に遭ったのでは堪ったものではない。
ウイルスバスターでは、何年か前にはウイルス定義ファイルを更新したらWindowsがフリーズするようになってしまったという、ウイルスバスター自身がウイルスみたいになってしまった「事故」もあった。あまりウイルスバスターは初期の頃から信用していないのだが、仕事上必要な持ち運びするノートPCではウイルスバスターが入っていたので、そのまま新バージョンに移行させて使っている。今はどのメーカーでもそうなったが、複数マシンにインストールできて3年間使えて安価だったからである。しかし多少安くても、セキュリティソフトのメーカーが信用できないのではシャレにならないだろう。
ウイルスソフトといえば、御三家のシマンテック、トレンドマイクロ、マカフィーやキャノンNOD32やフリーのAVGなど、時期にもよるが一通り使ってみたことはあるが、正直どれがいいとか悪いとかは見当がつかない。設定のインターフェースとか他のソフトウェアとの絡みとか、いろいろあるのだろうけれど、初心者にもわかり易いということはこの手のソフトウェアには、必ずしも良いこととも思えないからである。
自分がウイルス対策ソフトを乗り換えてきたきっかけは、スパイウェアとの関係からである。ノートンはあまりスパイウェアには厳格でないようだし、ウイルスバスターは先にSpybotなどがインストールされていると、よほど自信があるのか勝手に削除してしまってウイルスバスターにまかせなさいみたいなことになる。今回みたいなことがあると、本当に大丈夫なのかということになってしまう。
現在、これを書いているマシンにはプロバイダとの関係でマカフィーが入っている。全般に控えめな感じだが、割とこまめにアップデートしてくる。やり過ぎずに大きな落ち度もなく、比較的安定しているかなと勝手には思っている。設定の違いはあれ、どんなソフトでも最新のウイルスを発見できないことはないわけだから、有償ソフトとフリーのものでは何が違うのかは、はっきりとはしない。
スパムもそうだが、クライアント側の水際でのウイルス対策なんて、本来の姿ではないと思うし、そこで特定のセキュリティソフトベンダーだけが儲かるなんてのもおかしな話ではある。それこそMicrosoftあたりがセキュリティソフトベンダーを根こそぎ買収してしまって、ウイルス対策などは無償で行うくらいであるべきではないかとも思えるが、今のような形がメーカーにとっては都合のよいビジネスモデルなのだろうか。