IBMがクラウド戦略製品Bluehouseを公開

 クラウドコンピューティングの声がかまびすしくなっている中、IBMがその戦略の一環となるBluehouseなるものを公開した。無料で簡単に登録できるので、さっそく入ってみた。

IBM、企業向けコラボレーション製品「Bluehouse」を発表 (ITmedia)
IBM、クラウドコンピューティング戦略を発表 (CNET Japan)

企業向けであるので、コラボレーションや会議のシステムなどが普通に用意されているが、一見するとSNSのようである。そもそもクラウドコンピューティングとはという素朴な疑問には、入ってみただけではイメージがわかないようである。

 現在、クラウドといえばGoogleAmazonの例が挙げられる。Microsoftでさえ「Windows Cloud」なる構想をぶち上げている。ユーザ側にとって単にシステムを間借りするイメージとどこが異なってくるのであろうか。

 GoogleAmazonは一般ユーザ向けに提供されるシステムであろうから、Googleのネットサービスの利用者Amazonの書籍の売買に関与するユーザを中心としたクラウドサービスになるのか。MicorosoftなどはやはりWindowsおよびOfficeユーザの特典的なサービスとなるのであろうか。


 IBMは昔から大企業のユーザを抱えている。Googleのようなユーザの1本釣りではなくて、企業単位でクラウドに取り込むことになるのであろう。なので、ユーザが特定のシステムを抱えなくてもよいという点では共通だが、そこで何ができるかという点ではかなり異なったものになるのではないかと思えてくる。
 一般ユーザにとっては、個人であっても巨大なコンピューティングパワーを持つことを期待し、企業にとっては提携、連携する企業間の能力格差を平滑化できることがメリットになるのかもしれない。


 いずれにしても前提として、豊富な資金が必要という時代は終わった。個人でもアイデア次第で大きなことができるようになることを期待したいものである。