ビデオゲームはボケ防止?

 健康やダイエットには何がよいという話と同様に、ボケ防止には何が役に立つというものもいろいろな説がある。研究としてビデオゲームが脳の老化防止に役立つという実験結果が示されたというのだが、どうなのだろうか。

ビデオゲームは脳の老化防止に役立つ―米研究者が可能性を示唆(ITmedia)

 老化の進行を防ぐだけでなく、向上させることもあるようだ。なぜビデオゲームなのか、ゲームの種類はリアルタイムストラテジー(シミュレーション?)ゲームのようなものだけなのか、はっきりはしない。ゲームに必要な記憶、推論、マルチタスク能力が向上もするという。まず情報を目と耳から瞬時に入力する必要があるのだろう。そして時間内に記憶、判断を続けなければならない。自分から能動的にアクションを起こす必要がある。テレビを長時間受動的に見ているだけとは異なるのだろう。


 そう考えれば、何もゲームに限らず、これらが必要なものなら何でも有効のはずである。たとえば自動車の運転、英会話みたいなものもリアルタイムのゲームのようなものである。人間の脳は放っておいても脳細胞が死んでいく一方である。生きている間は、まだ使える脳細胞を常に刺激し続けていくことが脳機能を維持することで重要だということは、およそ推測できる。


 ゲームに限らず、コンピュータ一般にただ漫然と画面を見るだけでなく、プログラミングやコンテンツを作り上げるような作業を仕事であれ趣味であれ続けることは、同じような効果を持つかもしれないとは思う。もっともPCやネットだけよりは、やはり体を動かしたり、人間にとってもっとも基本的な歩いたり走ったりすることも、脳も含めた体のリズムを保つ上で有効なことになるのだろう。ただ脳は複雑なだけに、何が有効かというものは簡単に科学的に証明されるというものでもないだろう。