米ロの通信衛星が衝突

 こんなことが起こりうるんだというような、史上初めての衛星同士の軌道上の衝突があったという。スペースシャトルならずとも、各国がいろいろな衛星を打ち上げて実用的な利用をしている時代だから、いつかは起こりうることだったのかもしれない、宇宙は広いとばかりも言っていられなくなるようだ。

米ロの通信衛星が衝突 シベリア上空、「宇宙ごみ」大量発生(NIKKEI NET)

 通信衛星放送衛星気象衛星GPS衛星など、もはや生活の中のサービスに密着した人工衛星の数は数え切れないだろう。しかし人工衛星にも機能的に寿命があるだろうから、時期が来ればまた新しい衛星を打ち上げる。古い衛星は回収されずに半永久的に地球を回り続けることになる。地上から位置とかは観測できるだろうが、あまり古い衛星は制御されているかどうかも疑わしいものである。こうしてどんどん宇宙の粗大ごみのようになっていくのだろう。


 それでも宇宙空間の中で正面衝突するのは相当の確率だと思えるが、地上との交信のために都合の良いポジションとなると、自ずから限られた軌道をとるようになるのかもしれない。そこに各国の衛星が殺到するようになれば、いずれは起こりうる事態だったといえるのかもしれない。航空機でもニアミスということがあるが、はるかに広いはずの宇宙空間というより地球上空で、どういう交通渋滞が起きているのであろうか。