GoogleがTwitter買収に動く?
「Twitterは貧乏人の電子メールシステム」とCEOが評したGoogleがTwitter買収に動いているとの話である。同時に買収は短期的にはありそうにないとも言っていただけに、急展開の流れになる可能性はあるのだろうか。
グーグル、Twitter買収で最終段階か--TechCrunch報道(CNET Japan) Sources: Google In Talks To Acquire Twitter (Updated)(TechCrunch) Google CEO:Twitter A 'Poor Man's Email System' (GOOG)(The Business Inseder)
よく読むと、どうも飛ばし記事のようにも思えるが、IT業界ではIBMのSun買収話など、どんな買収話が出てこようがあまり驚くには当たらないだけに、実現する可能性を考えてしまう。実際、会社の規模だけで見れば、Twitterは30人程度だそうだから、「大金持ち」のGoogleからすれば、買収額そのものはたいした問題ではないだろう。
Google側から見れば、TwitterがGoogleサービスと組み合わされれば、いろいろな可能性を持つサービスを提供できるようになるかもしれない。先ごろ公表されたGoogle Voiceなどとの組み合わせなども考えられそうだ。
最近のGoogleを見れば、多くの新しいサービスが増えているといっても、ヒットしている独自開発のサービスは少なく、買収したベンチャー企業が開発してきたものがほとんどではないだろうか。YouTubeしかり、Google Voiceもそうである。人気球団がFA選手ばかり集めてチームを構成してきているみたいである。最もWeb2.0的な企業とはいえ、コミュニケーションサービスであるブログやSNS、Wikiなどのサービスでは成功しているとはいえない。ソーシャルハブになるという目標に成功していないと言われる所以であろう。その意味では、金持ちのエンタープライズ市場ではなく、貧乏人の一般ユーザのすみずみまで浸透しつつあるTwitterを買収することは、Googleの野望にとっては有意義なものになる可能性はあるだろう。