メディアプレーヤーをChromeとChrome OSに統合へ

 GoogleChrome OSに向けて、Windowsメディアプレーヤーに相当するメディアプレーヤーを開発する計画であるという。先日、YouTubeの動画のHTML5対応を公開したが、独自のメディアプレーヤーを開発する意図はどこにあるのか。

Google、Microsoft対抗のメディアプレーヤー開発 Chromeに統合へ
(ITmedia)

 Windowsの中では大抵のデータファイルは後ろ3文字の識別子に従って、ダブルクリックするとデフォルトのアプリケーションソフトが起動するようになっている。いわゆる「関連付けられたアプリケーション」である。デスクトップアプリばかりでなく、ブラウザの中から起動するものにも事実上存在している。「ソースを表示」するのにメモ帳、mailto:をクリックするとOutlook Expressが起動するなどもそうである。Chrome OSがOSとブラウザの環境を統合するとしたら、これらもすべてWebページの中でやるようにしなければならない。動画へのリンクも同様で、どのような動画形式でもブラウザの中で再生できるようにならなければならない。動画がWebの中でも当たり前のものになってきているので、これはメディアプレーヤーもまたChrome OSの中に統合されるべきものということになるらしい。


 そう考えると、ネットブックなど一部のPCのジャンルであれ、Chrome OSで完全にWindows代替になることになれば成功だといえるだろう。突き詰めてみれば、Windowsをいまだに必要とするジャンルはただ1つに絞られるだろう。そう、Officeのジャンルである。そしてネットブックにはあまり向かないジャンルでもある。Chrome OSが初めからターゲットに狙っているのは、こうした理由もあるかもしれない。